都心の地下を縦横無尽に結ぶ東京メトロは同じ都営地下鉄とならぶ都心エリアの重要路線と言っていいでしょう。都心に住まいを探している人にとって、まさに利便性の象徴ともなる路線です。そんな東京メトロに2020年6月に日比谷線の霞が関駅~神谷町駅間に新駅となる「虎ノ門ヒルズ駅(地上ビル群名称そのまま)」が誕生し直近の銀座線「虎ノ門駅」とは地下でつながり、更にバスによる臨海方面のアクセスも整備されるとあって、まさに利便性重視派にとってこんなうれしい話題は無いでしょう。さらに新駅の地上部周辺では大手不動産会社とタイアップした虎ノ門ヒルズエリアと呼ばれる商業施設、事務所、そしてタワーマンション群の整備も進められています。一般的に鉄道会社ではグループ不動産企業とタッグを組んでの乗降客増を目指した沿線街づくりがさかんに行われていますが、その方面ではちょっと出遅れ気味だった東京メトロもこの虎ノ門エリアでトータル的な街づくり構想をもとに計画が進められるという事になります。この日比谷線沿線は、2017年時点の調査ですが、高資産性路線ベストテン入りを果たす沿線という結果も出されています。このような虎ノ門エリアに限らず、東京メトロ沿線は都心としてのメリットを十分生かせる路線と言ってもいいのかもしれません。